「アンバサダーマーケティングで本当に売上が上がるの?」
「自社に最適なアンバサダーをどのように選べば良いの?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を
- アンバサダーマーケティングの定義と成功事例
- メリットとデメリット、運用時の注意点
- 効果的なアンバサダー募集の5ステップ
の順に解説します。
SNSを活用したファン作りに悩むマーケティング担当者の方に役立つ記事です。
ぜひ最後までご覧ください。
アンバサダーマーケティングとは?
アンバサダーマーケティングの定義
アンバサダーマーケティングとは、ブランドや商品などを心から愛しているファンに、広報大使として魅力を発信してもらう手法です。
「アンバサダー」は英語で大使を意味しており、企業と継続的なパートナー関係を築きながら活動を行います。
従来の広告と異なり、ファン自身の言葉で発信されるため、情報の信頼性が非常に高いのが特徴です。
企業が一方的にメリットを伝えるのではなく、利用者のリアルな感想が周囲に広がることで、自然な形でブランドの認知が拡大します。
関連記事:アンバサダーマーケティングとは?2025年最新の成功事例と実践戦略
関連記事:ブランドアンバサダーの役割や活用するメリット、選定ポイント、報酬を解説
インフルエンサーマーケティングとの違い
アンバサダーとインフルエンサーの主な違いを以下の表に整理しました。
| 比較項目 | アンバサダーマーケティング | インフルエンサーマーケティング |
|---|---|---|
| 関係性の期間 | 中長期にわたる継続的な関係 | 単発・短期のプロジェクトが多い |
| 主な選定基準 | ブランドへの愛着度や熱量 | 投稿の拡散力やフォロワー数 |
| 報酬の形態 | 商品提供や限定体験が中心 | 投稿1件あたりの広告費が中心 |
インフルエンサーマーケティングは、フォロワー数が多い人物を起用し、短期間で一気に情報を拡散させる施策です。
これに対して、アンバサダーマーケティングはブランドを深く理解しているファンとの絆を重視します。
一時的な流行を作るのではなく、長期的な視点で信頼を積み重ねていく点が大きな違いと言えるでしょう。
アンバサダーは報酬目的ではなく、自身の「好き」という気持ちに基づいて発信するため、フォロワーからの共感を得やすい傾向にあります。
関連記事:アンバサダーとインフルエンサーの違いとは?報酬や成功事例を紹介
【業界別】アンバサダーマーケティング成功事例7選
続いて、業界別にアンバサダーマーケティングの成功事例を紹介します。
成功事例を確認し、自社のアンバサダーマーケティングの参考にしてください。
事例1.ワークマン
ワークマンは、従来の作業服・ユニフォーム専門のブランドから、一般消費者向けの「ワークマンプラス」や「ワークマン女子」などへとイメージ転換を図る過程で、アンバサダーマーケティングを積極的に活用しています。
SNS上で熱心なファンをアンバサダーとして選定し、彼らが日常生活やアウトドアシーンでワークマン製品を着用・発信することで、魅力を広く伝播しました。
特にその発信は単なる商品宣伝に留まらず、顧客の声を開発にフィードバックする共創的な役割も果たしており、アンバサダー自身が製品開発に関与することもあります。
このように熱意あるユーザーを中心に情報発信を促したことで、従来の作業服イメージから脱却し、新たな顧客層の開拓とブランド価値向上につなげました。
アンバサダーはインフルエンサー的なフォロワー数に関わらず、製品愛と共感を持つ人々が中心です。
参考:WORKMAN/ワークマンプラス公式アンバサダーご紹介
事例2.カゴメ
カゴメは、ファン参加型のコミュニティサイト「&KAGOME」を基盤に、アンバサダーマーケティングを成功させています。
このコミュニティでは、ユーザーが自らの食体験やレシピを投稿・共有することで活発な交流が行われ、ブランドとの関係性を深める場として機能しています。
企業は、このような熱心なコミュニティ参加者の中からアンバサダー候補を発掘し、特別な役割や限定イベント参加権を与えることで、活動への参加意欲を高めています。
特に投稿・交流を繰り返すことでブランド愛を育てるシステム設計と、アンバサダーに対する明確な特典提供により、一般の消費者がアンバサダーとなって情報発信する仕組みを構築しました。
結果として、ブランドに対するロイヤルティの向上と、口コミによる製品認知の拡大という2つの成果を得ています。
事例3.キッコーマン
キッコーマンのアンバサダーマーケティングでは、家庭料理や食文化に関心の高いユーザーを中心に、製品の魅力を伝える活動が進められています。
料理や食事のシーンにおける調味料の使い方やアレンジレシピをSNSなどで紹介するアンバサダーを起用し、リアルな体験価値を共有しました。
特に「毎日の食卓で使える」「家族で楽しめる」といったメッセージは、一般ユーザーの共感を誘発しやすいコンテンツとして広まりやすい特徴があります。
また、こうした取り組みは日々の生活に密着したコンテンツ制作につながり、ブランドの親近感向上と消費者との継続的な関係構築に寄与しています。
キッコーマンは長年蓄積した食文化との接点を活かし、アンバサダーを通じて生活者の日常にブランドを自然に取り入れる戦略に成功しました。
参考:キッコーマン
事例4.ユニクロ
ユニクロは、ブランドアンバサダーとして、著名な登山家やアスリートなどの影響力ある人物を起用することで、機能性やブランドの価値を伝える取り組みを行っています。
例えば、登山家の南谷真鈴氏がグローバルブランドアンバサダーに就任し、過酷な環境でのウェア体験を通じて「LifeWear」の高機能性をアピールしました。
単なる広告塔としてではなく、商品開発やCSR活動にも関与することにより、ブランドのストーリー性を高めています。
さらに平野歩夢選手やロジャー・フェデラー選手ら世界的アスリートとの契約を通じ、スポーツシーンでの存在感強化にもつなげており、これがブランド認知向上やユーザー層の拡大に寄与しています。
ユニクロのアンバサダー戦略は、機能性訴求だけでなく、ブランド像の再定義にも一役買っています。
事例5.ネスカフェ
ネスカフェは「ネスカフェ アンバサダー」プログラムを通じて、オフィス環境でのコーヒー体験を広める戦略を展開しました。
このプログラムでは、対象オフィスにコーヒーマシンを無料で提供し、アンバサダーとなる職場代表者が同僚と共にコーヒーを楽しむシーンをSNS等で発信します。
アンバサダーは単なる広告役ではなく、職場コミュニティ内でのコーヒー文化の発信者として機能し、職場というクローズドな環境から口コミが自然と広がっていきました。
この取り組みにより、ブランドが持つ「オフィスでの憩いの場」という価値が強化され、応募者数が増えるなど、大きな成功につながっています。
事例6.ホテルニューオータニ
ホテルニューオータニは、Instagramを活用したアンバサダープログラムを展開しています。
公式アンバサダーは自らホテルでの体験や施設の魅力を写真・動画で投稿し、ホテルの魅力を多角的にシェアします。
アンバサダーにはイベント参加や宿泊体験の機会が提供され、Instagramでの投稿活動を通じてホテルブランドの認知・好感度向上に貢献しています。
また、ハッシュタグ投稿キャンペーンも併せて実施し、UGCを増やしてSNS上での露出を高めています。
こうした取り組みにより、ホテルの魅力的な体験が日常的なSNS投稿を通じて広がり、若年層を中心とする新たな顧客層との接点創出に成功しています。
参考:ニューオータニ アンバサダー募集 | ホテルニューオータニ(東京)
事例7.大塚家具
大塚家具は「暮らしを愉しむアンバサダー」プロジェクトを実施し、製品の魅力を発信するアンバサダーを募集しています。
アンバサダーは実際に家具製品を使い、そのライフスタイルとの融合をSNSで発信することで、ブランドの生活提案力を訴求しています。
選ばれたアンバサダーには製品の提供や公式SNS・サイトでの紹介などの特典が与えられ、参加者自身のライフスタイルとともに家具の価値を伝える役割を担っています。
これにより、消費者視点のリアルな使用イメージ発信が増え、ブランドの親近感と共感性の向上につながっています。
参考:大塚家具 「暮らしを愉しむアンバサダー」を募集! |PRTIMES
アンバサダーマーケティングのメリット
アンバサダーマーケティングのメリットは下記の3点が挙げられます。
- 信頼性の高い情報発信ができる
- コストを抑えて継続的な効果を得られる
- ファンコミュニティが形成される
それぞれについて解説します。
信頼性の高い情報発信ができる
結論から言うと、アンバサダーによる発信は、企業が発信する広告よりも高い信頼を獲得できます。
なぜなら、消費者は「売るための言葉」よりも、自分と同じ立場である「利用者の本音」を信じる傾向にあるからです。
例えば、化粧品メーカーが「24時間潤う」と宣伝するよりも、愛用者が「夕方の乾燥が気にならなくなった」と投稿する方が、同じ悩みを持つ層に深く刺さります。
このように、第三者の客観的かつ情熱的な評価は、検討中の顧客が抱く最後の不安を払拭する強力な後押しとなるでしょう。
コストを抑えて継続的な効果を得られる
アンバサダー施策は、一度きりの高額な広告枠を購入する手法に比べて、中長期的なコストパフォーマンスに優れています。
金銭的な報酬ではなく「新商品の先行体験」や「限定イベントへの招待」といった体験価値を報酬とすることが多いため、直接的な支出を抑えつつ発信を維持できます。
活動が長期間にわたるほど、SNS上にブランドの良質な口コミが蓄積され続け、資産として残り続ける点も大きな魅力と言えるでしょう。
ファンコミュニティが形成される
アンバサダーを起点としてファン同士が繋がることで、ブランドを軸にした強固なコミュニティが自然に形成されます。
例えば、キャンプ用品のアンバサダー同士がSNSで活用法を教え合うようになれば、ユーザー全体のロイヤリティが底上げされます。
こうしたコミュニティは競合への乗り換えを防ぐ防波堤となり、LTV(顧客生涯価値)の向上に大きく寄与する重要な経営資産になるでしょう。
アンバサダーマーケティングのデメリット
続いて、アンバサダーマーケティングのデメリットについて2つ紹介します。
メリットの裏側にある運用上の課題を正しく認識し、事前に対策を講じておくことが大切です。
運用管理に手間とコストがかかる
アンバサダーとの関係性は「契約」以上に「信頼」で成り立つため、きめ細やかなコミュニケーションを行う必要があります。
ファンは一人の人間であり、マニュアル通りの機械的な対応をされると、ブランドへの熱が冷めてしまうこともあるでしょう。
例えば、100人のアンバサダー全員に、個々の投稿内容を踏まえた感謝のコメントを返したり、個別の相談に乗ったりするには、専任に近い担当者が必要でしょう。
この手間を惜しんで効率化ばかりを優先してしまうと、アンバサダーとの信頼関係が崩れ、施策全体が形骸化する恐れがあります。
ブランドイメージのコントロールが難しい
企業が投稿内容を完全にコントロールできないため、意図しない解釈や、時には不適切な表現が広まるリスクを伴います。
アンバサダーは自由な意思で発信するため、企業側が「こう言ってほしい」と願うポイントとズレが生じるのは避けられません。
例えば、アンバサダーが良かれと思って過激な比較表現を用いた場合、それがブランド全体の品位を損なう結果を招くこともあります。
そのため、事前にNG事項をまとめたガイドラインを共有しつつ、日頃から価値観をすり合わせておくといった、ソフト面での管理が非常に重要です。
アンバサダーを募集する際の5つのステップ
成果を出すためには、募集を開始する前の準備と、選定後のフォローアップを構造的に設計する必要があります。
以下の5つのステップを順に踏むことで、自社の成長に真に貢献してくれる理想的なパートナーを見つけることができるでしょう。
ステップ1:目的とターゲットの明確化
まずはアンバサダー施策によって「何を達成したいのか」というゴールを、数値や状態として明確に定義してください。
例えば「若年層への認知拡大」が目的ならば、その層に影響力を持つ人物を、「既存商品の深い理解」なら愛用歴の長いファンを狙うべきでしょう。
求める人物像をペルソナとして具体化することで、募集文言や選考基準にブレがなくなり、マッチングの精度を大幅に高められます。
ステップ2:募集要項と特典の設計
ファンが「このブランドのために活動したい」と心から思えるような、魅力的なベネフィットと活動ルールを策定します。
単なる商品提供に留まらず、未発売商品の先行試用権や、開発スタッフとの交流会といった、アンバサダーならではの特別感を演出してください。
一方で、投稿頻度や禁止事項などの条件を具体的に示しておくことで、後々のトラブルを防ぎ、スムーズな運営が可能になるでしょう。
ステップ3:募集チャネルの選定と告知
募集情報は、すでにブランドに対して好意的な感情を持っている層が集まる場所に、戦略的に配置する必要があります。
自社の公式Instagramやメールマガジンはもちろん、商品パッケージにQRコードを印字して、購入者へ直接アプローチするのも有効です。
また、過去に特定のハッシュタグをつけて自発的に投稿してくれたユーザーに対し、個別にスカウトのメッセージを送る手法も高い承諾率を期待できます。
関連記事:Instagramのアンバサダーとは?役割・メリット・インフルエンサーとの違いを解説
ステップ4:選考基準の設定と審査
選考の場では、フォロワー数という表面的な数字以上に「ブランドへの熱量」と「発信の質」を厳格に審査してください。
過去の投稿を見て、フォロワーからのコメントに丁寧に返信しているか、自身の言葉で価値を語っているかをチェックしましょう。
自社の世界観と乖離がある人物を起用してしまうと、ファンに違和感を与えてしまうため、データに基づいた客観的な評価基準を設けることが大切です。
ステップ5:契約とガイドライン共有
採用が決まったアンバサダーには、活動期間や権利関係を明記した契約を締結し、遵守すべきガイドラインを徹底して共有します。
特にステルスマーケティングを防止するためのPR表記のルールや、著作権の取り扱いについては、事例を交えて分かりやすく説明すべきです。
ただし、ルールで縛りすぎると発信の熱量が損なわれるため、彼らの創造性を尊重しつつ、ブランドを守るための最小限の枠組みを整えてください。
関連記事:インフルエンサーとの契約書には何を書く?PRの場合や契約の種類を解説
企業がアンバサダー募集で成功するポイント
アンバサダーの募集を成功させるべきポイントがあります。
ここでは3つのポイントについて紹介します。
適切なアンバサダー選定基準を設ける
選定の際、つい拡散力を期待してフォロワー数だけで判断しがちですが、重視すべきはターゲット層との「親和性」です。
例えば、専門的な調理器具のアンバサダーなら、フォロワーが少なくてもプロ並みの料理を作る人の方が、購買への影響力は高くなります。
SNSの分析ツールを活用して、候補者のフォロワー属性や過去のエンゲージメント率を可視化し、科学的な根拠を持って選ぶことが成功への近道です。
継続的なコミュニケーションで関係を深める
アンバサダーを任命して終わりにせず、企業側から定期的に「特別感」を提供し続けることで、ファンの熱量を維持できます。
新商品の開発背景を裏話として共有したり、彼らの意見を実際のサービス改善に反映させたりするプロセスを見せることが効果的です。
「自分たちがブランドを作っている」という当事者意識を持ってもらうことで、彼らの発信はより深く、より説得力のあるものへと進化するでしょう。
効果測定と改善を繰り返す
施策がブランドの成長にどう貢献したかを、定性的・定量的なデータの両面から検証し、次の運用に活かしてください。
投稿によるUGC(ユーザー生成コンテンツ)の増加数や、専用クーポンコードの利用率など、目的に応じたKPIを追跡しましょう。
課題が見つかれば募集要項や特典の内容を柔軟に見直し、PDCAサイクルを回し続けることが、長期的なROIの最大化へと繋がります。
よくある質問
アンバサダーマーケティングを検討する際、現場の担当者が直面しやすい具体的な疑問について、実務的な観点から回答します。
費用相場はどれくらいですか?
プログラムの規模によりますが、アンバサダーへの直接報酬を商品提供とする場合、外部コストは主にプラットフォーム利用料や運営事務局の委託費となります。
年間で数十万円から数百万円程度の幅がありますが、これは同規模のリーチを獲得するためのWEB広告費に比べれば、非常に安価な投資と言えます。
まずは少人数のテスト運用から始め、効果を検証しながら予算を拡大していくのが、リスクの少ない賢明な進め方と言えるでしょう。
ネガティブな発信を避けるにはどうすれば良いですか?
リスクを最小限にするには、選定時の徹底したスクリーニングと、日頃からの良好な信頼関係の構築に勝るものはありません。
もし不満が生じた際も、SNSに投稿される前に企業へ直接フィードバックできる専用の連絡窓口を設けておくことが有効です。
アンバサダーを「外注先」ではなく「大切なパートナー」として扱い、誠実に対応し続ける姿勢こそが、結果としてブランドを守る最大の盾となります。
まとめ
アンバサダーマーケティングは、ファンとの絆を深め、信頼性の高い情報を広める強力な手段です。
成功には、データに基づく適切な選定と効率的な運用管理が欠かせません。
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